プログラミング教育が小学校・中学校で必修化され、ITに特化した学部を新設する高校・大学が増えている影響などにより、プログラミング教育に対する関心が高まってきています。
また、近年は「小学生が将来就きたい職業ランキング」にプログラマーやゲームクリエイター、システムエンジニアなどがランクインされるようになりました。
IT化が進む現代において、高度なIT関連スキルをもつ人材の需要が高まっています。IT以外の職に就くとしても就職するにあたって、これからの時代は文系理系を問わず教養としてのIT関連スキルが重要度を増していると言えるでしょう。
そんな中、
- 「プログラミングって子供でも楽しく学習できる?」
- 「プログラミングの勉強はどんなことに活かせるの?」
- 「どこの教室に通えばいいのかわからない」
など、不安に思っている保護者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、子供たちがプログラミングが楽しいと思える理由や学ぶメリット、おすすめのプログラミング教室を紹介していきます。
目次
プログラミングが楽しい理由とは?
プログラミングが楽しい理由を知ることで、子供が学習に対して前向きな姿勢を持つよう促し、学習過程を通じて継続的な関心を保つことが期待できます。そこで、プログラミングが楽しいと言われる理由を、以下の3点から紹介していきます。
- 自分で作ったものを動かせる
- 達成感を感じられる
- 新しい技術を身につけられる
自分で作ったものを動かせる
ゼロからプログラムを作り上げ、それが正しく動作したときの喜びや面白さが、プログラミングの醍醐味です。子供たちがプログラミングを通じて自分のアイデアを形にし、それが実際に動くところを見ることで、創造力を育めるうえに自己表現の楽しさを感じられるでしょう。
特に、初めて挑戦したプログラミングが思い通りに動いたときの感動は大きく、「やればできる」、「努力した自分がすごい」と自己肯定感を高めることが期待できます。その経験からプログラミングが好きにな人に成長すると、「知識をもっと習得していきたい」と思うようになり、子供のチャレンジ精神の発達にも役立つでしょう。
達成感を感じられる
新しい物事に挑戦し、良い結果を出すことができれば、子供たちは達成感や喜びを実感できるものです。プログラミングを通じて、一つのプロジェクトを完成させたときに大きな達成感を覚え、自信と動機付けに繋げることができます。
プログラミングスクールでは、一つのプロジェクトを設定し、完成してもらうカリキュラムを実施することがあります。プロジェクトでは「何を作るか」から「どうすれば作れるか」、「どの順序で作業を進めていくか」までを論理的に考える必要があり、プログラミングの知識以外に、計画を立て発生した問題の解決策を講じながら期日に間に合うようにプロジェクトを進めていくマネジメント能力も求められます。
求められることが多く、子供にとってとても難しいことかもしれません。しかし、難しくても考えたり、工夫したりして諦めずにやり遂げる経験は、達成感だけでなく、プログラミングに対する自信ややりがいにも繋がっていくことでしょう。
新しい技術を身につけられる
子供は新しい物事に対する好奇心や探求心がとても大きいものです。ITに関する技術や知識は日に日に進歩・変化していくため、常に新しい問題に向き合うことができます。つまり、プログラミングを通じて、子供たちは常に新しい技術や概念を学び、そのプロセスで思考力や学習能力を鍛えることができるのです。
プログラミング言語を学習し、最先端の技術に触れることで、子供の好奇心や探求心を満たすこともできるため、「プログラミングは楽しいものだ」と思ってもらいやすいのかもしれません。
プログラミングが楽しくない理由とは?
一方で、必ずしも子供たちがプログラミングに楽しさを感じるとは限りません。
プログラミングに楽しさを感じない理由を、以下の3点から解説していきます。
- ひとりで学ぶのが難しい
- 成長を感じにくい
- 集中力が必要
ひとりで学ぶのが難しい
プログラミングは独学でも習得は可能ですが、勉強量の多さや内容の難しさにより、一人での学習ではモチベーションの維持が困難な場合があります。未経験でプログラミングスキルを身に着けるには、最低300時間の勉強が必要という声もあります。また、難しいコンセプトやエラーに直面してしまったときに、周囲からの支援がないと解決が難しく、結果挫折してしまうことがあるようです。
プログラミングではエラーや困難につまずくことはよくあります。特に子供は近くに頼れる存在がいないと不安が大きくなってしまい、その経験がプログラミングに苦手意識を感じてしまう要因になりかねません。プログラミングで挫折しないためにも、子供にとって一緒に学ぶ人と、いざというときに頼れる人が、学習環境において必要となってくるでしょう。
成長を感じにくい
子供たちは学習の進捗が目に見えにくい場合、自己成長を感じることが難しく、その結果学習意欲が低下してしまうかもしれません。勉強したことがそのまま成果として出てくればいいのですが、プログラミングでは物事が思い通りにいかないことも多く、自分が上達できているのかわからなくなることがあります。
子供は自分の成長を感じなくなったときに、自己肯定感やモチベーションが薄れていき、やがてプログラミングはつまらないと思うようになってしまうようです。
集中力が必要
プログラミングは長時間の作業が求められ、覚えることも多いため、集中力が持続しにくい子供たちはプログラミングに楽しさを感じなくなることもあるようです。プログラミングで新しいシステムやツールを作るとき、常に新しいことに触れられるとは限らず、地道にコツコツと作業を進めていく必要も出てきます。時には同じようなことを延々としなければならない場面も出てくるでしょう。
このような作業は子供たちにとって飽きてくることがあります。その結果プログラミングに面白さを見いだせなくなり、スキル習得を諦める原因となってしまいます。
そもそもプログラミングとは?
プログラミングとは、プログラマーやエンジニアがコンピューターに対して「あるタスクを実行させるための指示を与えるプロセス」のことをさします。コンピューターがいかに高性能であったとしても、人間がコンピューターにどんなことをしてほしいかを伝えることが必要です。どんなことをしてほしいか「指示」することをプログラミングと言います。
指示するといっても、コンピューターは人間の言葉を理解できません。そのため、この指示は「プログラミング言語」と呼ばれる特定の言語を書いて伝えること(コーディング)が必要となってきます。
プログラミング言語とは?
プログラミング言語とは、人間がコンピューターとコミュニケーションを取るためのツールのことです。プログラミング言語を用いてコードを書くことで、ソフトウェア開発やシステム開発、webサイトの作成、アプリケーションの構築などが可能になります。
プログラミング言語には、Python、Java、swift、Ruby(ruby on rails)、C言語などさまざまな種類があり、プログラマーがどんなシステムを構築するかによって使用する言語が変わってきます。
例えば、Pythonは人工知能、JavaはWebシステム、swiftはiOS向けアプリの開発、RubyはWEBアプリの開発、C言語は家電などのプログラムの組み込みに使われることが多く、文法もさまざまです。
⇒プログラミング言語「Scratch」についてこちらの記事でも解説しています
⇒プログラミング言語「Python」についてこちらの記事でも解説しています
プログラミングを学ぶメリット
子供たちがプログラミングを学習することで、得られるメリットがあります。
- STEAM教育に最適
- 発想力や創造性を育める
- 問題を解決する力がつく
STEAM教育に最適
STEAMとは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の5つの単語の頭文字を繋げた造語です。プログラミングは、科学・技術・工学・芸術・数学など複数の分野を教科横断的に学べることから、STEAM教育に最適だと言われています。文部科学省は、2023年からSTEAM教育の学習モデルを推進しています。(参考:STEAM教育等の教科等横断的な学習の推進について)
かつてArtsは含まれておらず、STEM教育と呼ばれていましたが、特にこのSTEMはプログラミングの学習を通じて効率よく学ぶことができます。
発想力や創造性を育める
プログラミングは、自分のアイデアを実現・作り出すという非常にクリエイティブな分野のため、子供たちの発想力や創造性を育むことに役立ちます。子供たちは、自分の考えたシステムが自分の行ったプログラミングによって思い通りにいくと、「もっとやりたい」、「次はこうしてみたい」といった探求心を刺激されます。様々な成功体験は、自己肯定感だけでなく、発想力や創造性も高めてくれるでしょう。
問題を解決する力がつく
プログラミングは思い通りにシステムができるとは限らず、多くのトライ&エラーを繰り返すため、問題解決能力や論理的思考力を習得することができます。なぜプログラミングがうまくいかないのか、どこで失敗したのかを探すには、根気強く問題を解決しようとする姿勢が求められます。
思考と実行を繰り返していくことで、システムは思い通りのものに近づいていくのです。挑戦と失敗の経験で、問題を解決する能力を養うことができます。将来子供がIT企業で、プログラマーやエンジニアの仕事に就くときや、フリーランスとして働くとき、どんな仕事に就いてもその能力を使って活躍できるでしょう。
プログラミングを楽しく学ぶには?
子供たちにプログラミングを楽しく勉強してもらうには、下記の2つのポイントが重要です。
- 理解しやすい言語から始める
- プログラミング教室へ通う
理解しやすい言語から始める
プログラミング言語の学習は、子供たちにとって理解しやすい、入り込みやすい言語から始めることがおすすめです。例えば「Scratch」といった、子ども向けのビジュアルプログラミング言語から始めることで、ゲーム感覚で楽しみながらプログラミングの基礎を学べます。
プログラミングは、どうしても専門的な知識が必要で難しいイメージを持たれがちです。また、Pythonやswiftなどと言ったプログラミング言語は大人でも難しく感じ、挫折してしまう可能性があります。難しいというイメージが苦手意識へと繋がらないように、プログラミングの学習は初心者向けで簡単に取り組める言語から始めることが大切です。
⇒プログラミング言語「Scratch」についてこちらの記事でも解説しています
⇒プログラミング言語「Python」についてこちらの記事でも解説しています
プログラミング教室へ通う
最近では、自宅で独学でプログラミングを学べる教材も充実していますが、プログラミングスクールでは講師や一緒に学ぶ仲間がいるため、楽しく勉強するのもおすすめです。子供たちは、予想外なことや困難なことが起こるととても不安に思ってしまうものです。特に独学では、誰かを頼るということやモチベーションの維持が難しくなります。
楽しく前向きに学習を進めるには、悩みをすぐに解決でき、小さな達成感を得られる環境の構築が必要です。不安や困難をすぐに相談できる講師がそばにいることで、子供たちは安心して学習できます。また、教室で一緒に学ぶ仲間がいることで良い刺激となり、学習の励みにもなるでしょう。中には、タイピングから教えてくれるスクールもあるため、お子様のスキルやレベルに合わせて選ぶこともできます。
プログラボは小学生におすすめのプログラミング教室!
プログラボは、小学生・中学生向けプログラミング教室としてレゴブロックを活用したプログラミング授業を実施しております。ゲーム感覚でロボットを組み立てて動かす楽しさを学び、自分が製作したロボットに関してプレゼンテーションを行う機会もあることから、動画編集のスキルをはじめ自分なりの表現方法を身につけられるのが特徴です。
また、個別指導だけでなくチームとしてロボット製作に取り組み、コミュニケーションを通して人との交流も図れます。プログラボ独自のロボコンや国際的なロボットコンテストなどに出場して、「自分の成果が人に認められる達成感」を味わえるのも魅力です。プログラボは、入会金や教材費は一切無料で、ロボット教材の費用も掛かりません。月々の授業料のみで学べるため、常に安定したコストでプログラミング学習を行えます。さまざまなレゴプログラミングコースを開講しているほか、実際の教室の雰囲気や先生との相性を確認できる無料体験会も実施しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ロボットプログラミングを体験できる東京メトロ・プログラボの教室
東京メトロが運営するプログラボは東京、千葉、神奈川にスクールを開設しており、無料体験授業を開催しています。各教室の詳細、無料体験のお申し込みは詳細をご覧ください。
東京都のロボットプログラミングが体験できる教室
- 晴海校(2024年4月開校):都バス「ほっとプラザはるみ前」より徒歩3分 ※詳細
- 目黒校:東京メトロ南北線・JR山手線・東急目黒線・目黒駅 徒歩3分 ※詳細
- 茗荷谷校:東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅 徒歩1分 ※詳細
- 本郷三丁目校:東京メトロ丸ノ内線 都営大江戸線 本郷三丁目駅 徒歩1分 ※詳細
- 月島校:東京メトロ 有楽町線 月島駅 徒歩2分 ※詳細
- 葛西校:東京メトロ東西線 葛西駅 中央出口(高架下)徒歩2分 ※詳細
- 曳舟校:京成曳舟駅から徒歩1分/東武スカイツリーライン曳舟駅から徒歩3分 ※詳細
- 王子校:東京メトロ南北線 JR京浜東北線 王子駅 徒歩4分 ※詳細
- 赤塚校:東京メトロ有楽町・副都心線 赤塚駅 徒歩2分 ※詳細
- 綾瀬校:東京メトロ千代田線 綾瀬駅東口 徒歩2分 ※詳細
- 東陽町校:東京メトロ東西線東陽町駅 徒歩4分 ※詳細
- 西日暮里校:東京メトロ千代田線 都営日暮里・舎人ライナー 西日暮里駅 徒歩2分 ※詳細
千葉県のロボットプログラミングが体験できる教室
- 津田沼校:JR総武線(東京メトロ東西線直通) 津田沼駅 徒歩3分 ※詳細