AIやロボット技術の発達が目まぐるしい昨今、子どもの創造力や想像力、判断力を高める「プログラミング的思考」を育むことは、教育現場でも特に重要とされています。(参考:小学校プログラミング教育の手引(第三版))
しかし、算数や理科を学んでいない低学年のお子さまが、いきなりプログラミングの仕組みや概念を理解し取り組むのは大変なことです。
まして、授業や教材が難しいと、プログラミングに対し、苦手意識や拒否感を持ってしまう可能性も考えられます。
そこで本記事では、プログラミング初心者の6歳のお子さまでも、飽きることなくゲーム感覚で楽しめるプログラミングロボット教材をご紹介します。
目次
6歳のお子さまにロボットプログラミングがおすすめの理由
6歳のお子さまが、ロボットプログラミングを学ぶのがおすすめな理由は以下の通りです。
- STEAM教育に最適
- 問題解決能力や論理的思考力を養う
- 創造性や想像力を育む
STEAM教育に最適
「STEAM教育」とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の5つの分野を総合的に学ぶ教育モデルを指します。
STEAM教育を学ぶ一番のメリットは、多角的な視点と技術が身に付くことです。
たとえば、夏休みの宿題で工作や自由研究で貯金箱を作ろうとします。その際、多くの分野に精通した方が、見た目や機能も高度な作品を作れるでしょう。
小学校からのプログラミング教育が2020年に必修化されたのも、STEAM教育を通して、子どもたちの興味や好奇心の幅を広げ、将来多用な分野で活躍する基礎を築くためです。(参考:プログラミング教育)
問題解決能力や論理的思考力を養う
ロボットプログラミングを学ぶことで論理的に考える「プログラミング的思考」を養えます。
「プログラミング的思考」とは、発生した問題をどうやって効率的に解決できるか、具体的に考える力です。
たとえば、「障害物があったら動きを止める」とプログラミングしたはずのロボットが、障害物にぶつかった場合、「なぜロボットは命令通りに動かなかったのか?」「意図した通りに動かすにはどうしたらよいか?」など、原因と解決方法を考えます。
その後、「次はこうしてみよう!」と、思考錯誤し失敗と成功を何度も重ね、自然にロボットを自由自在に操れるようになるでしょう。
特に、小学校への入学にむけ、体系的かつ実践的にプログラミングに触れられるロボットプログラミングはおすすめの教材です。
創造性や想像力を育む
ロボットプログラミングは、説明書通りに決まったパーツを繋ぎ合わせるだけではありません。
思い思いの形に設計できるため、新しいアイデアを思いついたり、既存のアイデアを組み合わせたりなど、創造性と想像力を育んでくれます。
学びと遊びを同時に楽しめるため、子どもたちも「勉強」と気負わずに、夢中になって取り組んでくれるのも魅力のひとつです。
なにより、自分の手で制作したロボットが狙い通りの動作をしたときの達成感や満足感は、お子さまの大きな自信にも繋がります。
そもそもロボットプログラミングとは?
ロボットプログラミングとは、電子ブロックやパーツを組み立てたロボットを活用してプログラミングを行う学習や教育のことです。
プログラミング教材では、ゲームの「マインクラフト」が有名ですが、ロボットプログラミングでは実際のロボットを使用するため、より実践的な知識を学べます。
製作したロボットは、プログラミングの命令通りの動作や制御が行えます。前後へ進むなど、単純な動きだけでなく、「行き止まりなら方向転換し、迷路を抜けさせる」「ボールをロボットに蹴らせ、ゴールにシュートさせる」など、複雑な動きも行え、ロボットによっては会話やジェスチャーも可能です。
本来、ロボットを動かすには、電子回路や電気回路など機械工学やプログラミングの知識が必要です。
しかし、ロボットプログラミング教材であれば、遊びの延長線上で行えるため、子どもも楽しみながらプログラミングやロボットについて学べるでしょう。
6歳児向けのロボットプログラミング教材の選び方は?
6歳児向けのロボットプログラミング教材は、下記2点を意識して選びましょう。
- 年齢に合ったロボットプログラミング教材か
- パソコンや専用アプリを使うロボットプログラミング教材か
年齢に合ったロボットプログラミング教材か
対象年齢よりも高い製品を選ぶと、難易度が高くなり、子どもが挫折しやすくなります。反対に、初めてだからと簡単すぎては、面白さを感じる前に飽きてしまうケースも。
そのため、年齢に見合った教材を使用し、段階的に難易度を上げるのが一番、学習効果が高く、教材も無駄にならないでしょう。
たとえば、プログラムを入力するコーディングの方法も、最初からアルファベットを打ち込ませず、色やパーツで直感的に打ち込むScratch(スクラッチ)などの方法もあります。
お子さまが「プログラミングって楽しい!」「もっとやりたい!」と感じる教材を選びましょう。
パソコンや専用アプリを使うロボットプログラミング教材か
ロボットプログラミングは、プログラムを入力するための専用アプリをインストールするため、パソコンやタブレット、スマホが必要な教材もあります。
そのため、教材と合わせて必要な機器を用意すべきか調べるのも大切です。さらに、お手持ちのパソコンやタブレットが古い場合、正しくアプリやロボットが動作しない可能性もあります。
購入を検討しているロボットプログラミング教材と互換性があるか、必要なバージョンやスペックも事前に確認しておきましょう。
6歳児におすすめのロボットプログラミング教材
6歳におすすめの初めてでも楽しく学べるロボットプログラミング教材をご紹介します。どの製品も教材とは思えない見た目で、誕生日やクリスマスプレゼントにも喜ばれるでしょう。
プログラミング教材 | 特徴 | 対象年齢 | 開発元 |
LEGOBOOST(レゴブースト) | 5つのモデルに組み替えられるブロックとプログラミングを楽しみながら学習可能。 | 7歳〜 | レゴ |
カードプログラミングトイ プローボ | ロボットとゲームしながら物語に合わせて動かし、プログラミングを学ぶことが可能。 | 4歳〜 | サイエンス玩具研究所 |
はじめてのプログラミングカー | カード型チップを、順番に読み込ませ、自由に車を走行させることが可能。 | 3歳〜 | 学研ステイフル |
embot(エムボット)スターターキット e-Craft | 段ボール型のロボットで、おしゃべりや、他のembotと連動や連携も可能。 | 6歳〜 | e-Craft |
Makeblock プログラミングロボット mBot 日本語版 | 簡単な設計のロボットキットで、組み立てから動きの制御まで視覚的な学習が可能。 | 小学生~高校生 | Makeblock社 |
「LEGOBOOST(レゴブースト)」(対象年齢:7歳〜)
出典:https://www.lego.com/ja-jp/product/boost-creative-toolbox-17101
「レゴ®ブースト クリエイティブ・ボックス」は、レゴ社が開発したプログラミングロボットです。
子猫やギター、車など5つのモデルから自由に組み立てることができます。ロボットだけでなく、男の子と女の子どちらも取り組みやすい教材です。また、レゴブロックと互換性もあるため、手持ちのレゴを使って組み立てることもできます。
さらに、ロボットは、動くだけでなくおしゃべりをしたり、音楽を演奏も可能で、選べる動きは60種類以上と大変豊富です。
対象年齢は7〜12歳ですが、直感的な操作が可能なビジュアルプログラミング「scratch(スクラッチ)」を使用するため、子どもから大人まで長く楽しめるでしょう。
「カードプログラミングトイ プローボ」(対象年齢:4歳~)
出典:https://www.balabody.jp/shopdetail/000000000294/
プローボは、サイエンス玩具研究所が開発した知育玩具で4、5歳からゲーム感覚で遊びながらプログラミングを学べます。
パソコンやスマホ、タブレットは不要で、プローボのみで遊べます。学校教育にも取り組まれており、2018年の発売以降、小学校や幼稚園の導入数は世界で1,000校を超えています。
遊ぶ方法もシンプルで、まず動きを決めるカードを順番に並べ、ロボットに読み込ませます。その後、パズルのように並べたロードマップ上を、ロボットが命令したルート通りに動かせます。
さらに拡張セット版の「はたらくキット」と組み合わせれば、エレベーターやブルドーザー、ロボットハンドなど製作の幅をさらに広げられます。
「はじめてのプログラミングカー」(対象年齢:3歳〜)
出典:https://www.gakkensf.co.jp/pgc/
「はじめてのプログラミングカー」は、学研ステイフルが開発した知育玩具です。
お店や駅が書かれたマップ上を、目的地に正しくゴールできるように車を走らせます。
車へのプログラミングは、「右」「とまる」「ループ」など10種類のカード型チップを読み込ませるだけで、パソコンやスマホは不要です。
そのため、幼稚園に入園前のお子さまでも、ボードゲーム感覚で親子で楽しく遊べるでしょう。
2018年の日本おもちゃ大賞で、知育玩具に送られる「エデュケーショナル・トイ部門」で大賞を取得した実績のある教材です。
「embot(エムボット)スターターキット e-Craft」(対象年齢:6歳〜)
embotは、プログラミング教育事業を行っているe-Craftが開発した段ボール型のロボットです。
embotは、「基礎」「条件分岐と繰り返し」「位置・温度・照度」「変数」「ひき数」の5段階のレベルが設定されているため、段階的にプログラミングを学べます。
さらに「ひらめきAPI」と呼ばれるソフトウェア同士が連携する機能を使用し、embotに天気予報やニュースを読んでもらったり、テレビ番組の時間を教えてもらったりと、生活に取り入れた使い方も可能です。
「Makeblock プログラミングロボット mBot 日本語版」(対象:小学生~高校生)
出典:https://www.kenis.co.jp/mbot/
mBot(エムボット)は、STEAM教育事業を行っているMakeblock社が開発した製品です。プログラミングには、パソコンやタブレットが必要です。
距離や温度の計測や、ライトや紙に書いてあるラインを読み取って走行ができます。その他にも障害物を感知したとき停止したり、自動でライトを付けたりと自由自在な操作ができます。
スマホやタブレットをリモコンにして、ラジコンのような操作もできます。教材ではなく、おもちゃとしても喜ばれる製品です。初心者から上級者まで長く遊べるため、お子さまが高学年になっても使い続けられるでしょう。
6歳のお子さまも通えるプログラミングロボット教室で学ぶのがおすすめ
教材を購入し、ご自宅で学習も可能ですが、より効率的に学ぶのであればプログラミングロボット教室に通わせるのもおすすめです。
プロの講師が、生徒の理解度に合わせた専門のカリキュラムで指導してくれます。
特に、はじめてロボットやプログラミングに触れるお子さまであれば、不明点はすぐに質問できる環境の方が、挫折もしにくいでしょう。
また、他の生徒と一緒に学べるのも大きなメリットです。
たとえば、上級生の精度の高いロボットを見て、学習意欲やチャレンジ精神を高めたり、同じクラスの生徒と思考錯誤し、アイデアを出し合ったりなど、コミュニケーション能力や協調性も養えます。
プログラボはレゴプログラミングロボットを使ったプログラミング教室!
プログラボでは、レゴロボットを活用したプログラミング授業を行っています。
初めてのお子さまでも、スムーズかつ意欲的に学習できるカリキュラムをご用意しているため、ご安心ください。授業時間は50分ほどで、低学年のお子さまでも無理なく受講できます。
また、プログラボは、入会金や教材費は不要で、月謝のみで通えます。そのため、お子さまの理解度やレベルに合った教材で学習が可能です。
実際のロボット製作やプログラミングを体験できる無料体験会も実施しています。教室の雰囲気や学習内容を知りたい方は、ぜひご検討ください。
東京メトロが運営するプログラボは東京、千葉、神奈川にスクールを開設しており、無料体験授業を開催しています。各教室の詳細、無料体験のお申し込みは詳細をご覧ください。
東京都のレゴプログラミングが体験できる教室
- 目黒校:東京メトロ南北線・JR山手線・東急目黒線・目黒駅 徒歩3分 ※詳細
- 茗荷谷校:東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅 徒歩1分 ※詳細
- 本郷三丁目校:東京メトロ丸ノ内線 都営大江戸線 本郷三丁目駅 徒歩1分 ※詳細
- 月島校:東京メトロ 有楽町線 月島駅 徒歩2分 ※詳細
- 晴海校:都営大江戸線 勝どき駅 徒歩20分 ほっとプラザはるみ前(バス停) 徒歩3分 ※詳細
- 葛西校:東京メトロ東西線 葛西駅 中央出口(高架下)徒歩2分 ※詳細
- 曳舟校:京成曳舟駅から徒歩1分/東武スカイツリーライン曳舟駅から徒歩3分 ※詳細
- 王子校:東京メトロ南北線 JR京浜東北線 王子駅 徒歩4分 ※詳細
- 赤塚校:東京メトロ有楽町・副都心線 赤塚駅 徒歩2分 ※詳細
- 綾瀬校:東京メトロ千代田線 綾瀬駅東口 徒歩2分 ※詳細
- 東陽町校:東京メトロ東西線東陽町駅 徒歩4分 ※詳細
- 西日暮里校:東京メトロ千代田線 都営日暮里・舎人ライナー 西日暮里駅 徒歩2分 ※詳細
千葉県のレゴプログラミングが体験できる教室
- 津田沼校:JR総武線(東京メトロ東西線直通) 津田沼駅 徒歩3分 ※詳細