2020年より小学校低学年からのプログラミング教育が必修化されたことで、子どもをもつ保護者たちの中で、ロボット教室への関心が高まっています。実際、ロボットを試行錯誤しながら組み立てることで、プログラミングに必要な考える力や集中力はもちろん、社会的スキルである非認知能力や空間認識能力も効率的に上げられます。
最近ではオンライン教室や学習塾など多くの教室で、ロボットを使用した授業が開講されています。とは言え、保護者の方の中には「ロボット教室は意味がないのでは?」「入試など将来の役に立つの?」「正直、無駄な習い事では?」「すぐ辞めることになって後悔しない?」など、心配する声も上がっています。
そこで本記事では、ロボット教室が意味がないと言われる理由と、学ぶことで得られるメリットをご紹介します。
目次
ロボット教室が意味ないといわれる理由は?
子供達の習い事のロボット教室について、主に以下の3つの理由から意味がないといわれています。
直接的な効果が実感できない
そろばんや習字、塾などの習い事と異なり、ロボット教室の効果は直接的にテストの点数や学校の成績や勉強など、学力として反映されにくい習い事です。さらに、子供の習い事としては授業料も高いため、親は大きな効果を期待してしまいます。
実際にはロボット教室は、効果がないわけではありません。
長期的な目で見ると、プログラミング的思考や問題解決能力を養い、お子さまの自己肯定感や集中力を高め、さらに非認知能力、空間認識能力も伸ばすことができます。
ロボット教室は学習のイメージがない
ロボット教室は、算数や理科、国語の科目など、理系や文系とはっきり分かれたテキストを用いた学習は行いません。宿題もロボットを組み立てるとなると、「ただの知育玩具の延長なのでは?」「ロボット工作で遊ぶだけ?」と、教育的価値がないのではと、不安になる親御さんもいらっしゃいます。
また、ロボット教室はプログラミング教室の習い事と比較すると、アプリ制作やプログラミング言語のタイピングがメインではないため、遊びのイメージが強く、実践的スキルの習得について物足りなく感じるかも知れません。
しかし、ロボット教室は、ロボットを組み立てる過程と動きの制御を繰り返すことで、「思い通りに動いてすごい!」「楽しい!」と夢中になって熱中し、上達するのを目的としています。
ロボット教室で創造力や問題解決力が上がることは、将来、どんな進路や学部を選択するとしても必ず役立つスキルとなるでしょう。また、非認知能力はロボット教室とプログラミング教室のどちらでも得られるスキルですが、空間認識能力や手先の器用さも高めるには、ロボット教室がおすすめです。
適切な指導が受けられない場合がある
ロボット教室の質は、指導する先生や教室によって大きく変わります。そのため、経験豊富で質の高い指導を行う教室でないと、十分な学習効果が得られず、「教室へ通う意味がない」と感じるかもしれません。
お子さまに意欲的に通ってほしいのであれば、前もって無料体験に参加し、授業や先生の質を確認したり、お子さまの意見を聞いたりしておきましょう。
そもそもロボット教室とは?
ロボット教室は、ロボットを組み立て、そのロボットをプログラミングで動かすことで、ロボットプログラミングを学べる教室です。ブロックや電子パーツで作られたロボットを、プログラミングでアウトプットし、制御や動作が可能です。
プログラミング教材として有名な、マイクラプログラミングは、パソコンだけで学べる教材です。しかし、ロボット教室では、実際のロボットにさまざまな動きができるため、子どもが楽しみながらプログラミングとロボット工学について学べます。
とくに「組み立てだけじゃなくて、ロボットに動きもつけたい!」「ロボット制作もプログラミングもどちらも好き!」というお子さんには、ロボット教室が合うでしょう。
ロボット教室の効果は?
ロボット教室に通学する主なメリットは、下記3つです。
STEAM教育に最適
ロボット教室は、STEAM教育に最適な学習と言われています。文部科学省は、2023年にSTEAM教育の学習モデルとして、ロボット活用の授業を取り上げています。(参考:STEAM教育等の教科等横断的な学習の推進について)
STEAM教育とは、科学(Science)・工学(Engineering)・技術(Technology)・芸術(Arts)・数学(Mathematics)の5つの分野を総合的に学ぶ教育方法です。以前は、芸術(Arts)を省いた「STEM教育」と呼ばれていました。
ロボット製作とプログラミングの両方を学ぶことで、STEM教育を効率良く学ぶことが可能です。
問題解決能力や論理的思考力を養う
今後、予想されるAI中心の時代では、機械ではなく自分一人で考える力は、ますます必要になってきます。
たとえば、ロボットが思い通りの動きをしないとき、「どこに問題があるのか?」「なぜ失敗したのか?」など、思考錯誤を繰り返し、粘り強い論理的思考力や最適な答えを導き出す問題解決能力を得られます。養われた能力は、子どもが何歳になっても社会を生き抜く力として糧になるでしょう。
創造性や想像力を育む
ロボットを組み立てることや、プログラムを考えることで、子ども達は自分のアイデアや発想が形になって、動きを持つことを経験します。ロボットが思い通りに動き、話す姿を見ることは、子どもの自己肯定感や満足度が上がるのに最適な方法です。
成功体験を通して、「次はこんな動きをさせよう」「今度は〇〇の形で動くロボットを作りたい!」など、さらに創造性や想像力を高めてくれるでしょう。
プログラミング教室とロボット教室の違いは?
ロボットプログラミング教室 | プログラミング教室 | |
習う内容 | ロボットを組み立て、プログラミングで動かす | 主にパソコンを使って、プログラミング言語を学ぶ |
学べるスキル | ・ロボット工学・手先の器用さ・集中力・創造力・発想力や想像力・論理的思考力・空間認識能力・問題解決能力・非認知能力・プログラミング言語 | ・アプリ制作・集中力・発想力や想像力・論理的思考力・問題解決能力・非認知能力・プログラミング言語 |
対象年齢(目安) | 幼稚園(年長)~ | 小学校低学年~ |
教室例 | ・プログラボ ・ヒューマンアカデミー(ロボットプログラミングは小学3年生から) ・レゴスクール ・LITALICO wonder(リタリコワンダー) など | ・QUREO(キュレオ)プログラミング教室 ・Kidsプログラミングラボ など |
プログラミング教室では、パソコンを活用し、マイクラ(Minecraft)などゲームやアニメーション作品を作りながら、プログラミングの基礎知識や論理的思考を養います。
一方、ロボット教室ではロボットを組み立てるだけでなく、さらにプログラミングで動かし遊ぶこともできます。
そのため、ロボットの構造や電子回路、モーターの仕組みなど、工学的な知識だけでなく、手先の器用さ、創造力、空間認識能力を高めるなど、プログラミング教室では得られない知識も身に付けられるでしょう。
ロボット教室は、遊びの延長として習うことが可能なため、未就学児や小学1年〜小学3年生など低学年の間は、ロボット教室がおすすめです。プログラムも最初は、タブレットでの直感的な操作が可能な、Scratchを使用したスクラッチプログラミングから始めるため、まだ理数の概念がない、年長児や低学年の小学生でも挑戦できます。
ロボット教室の選び方は?
ここでは、ロボット教室の選び方について3つのポイントをお伝えします。
受講料や教材費などの料金で選ぶ
ロボット教室では、月謝だけでなく入学金や教材費も必要な場合があります。そのため、月謝だけでなく年間の授業料を把握し、無理なく通えるのか検討しましょう。
たとえば、下記はロボット作り教室の初月と年間にかかる費用表です。教室によって初月や年間費用が大きく異なるのが分かります。
プログラボ | A社※2 | B社 | C社 | |
入会金 | 無料 | 1~2万円 | 1万円 | 1.5万円 |
教材費 | 無料 | 2~4万円 | 無料 | 1~2万円 |
月額 | 1~1.5万円 | 1~2万円 | 1~1.5万円 | 1万円 |
年間費用 | 12~18万円 | 15~30万円 | 13~19万円 | 14.5~15.5万 |
※1 東京都に9店舗以上ある教室で比較
※2 A社のみに月4回(他は月3回)
特にプログラミングが初めてのお子さまで、毎回きちんと通えるか不安な場合は、初月費用が高額でない教室がおすすめです。
⇒ロボット教室の月謝について詳しくはこちら
プログラボは入会金&教材費0円、月謝以外の費用はかかりませんので、ご家庭での費用負担が軽くすみます。
カリキュラム内容で選ぶ
お子さまが「面白い!」「楽しい!」と興味を持って取り組める得意なテーマや、創意工夫を育む講座であれば、より積極的に通えるためです。教室によっては、ロボット製作やプログラミング授業の内容が大きく異なり、講座内容によってはお子さまが、難しさや物足りなさを感じる場合もあります。
また、大きな教室では、ロボットの全国大会や競技に力を入れているため、生徒同士での協調性や競争力を育めます。プログラボでも、「WRO(World Robot Olympiad)」への出場をはじめ、生徒が競う「プログラボカップ」などを開催しています。
⇒プログラボのプログラミングコースはこちら
教室の雰囲気やアクセス
せっかく入塾しても、先生との相性が悪い、教室まで遠くアクセス方法が複雑だと、子どもの通う意欲が薄れます。おすすめは、体験授業やワークショップに、生徒として参加することです。実際の授業の様子や先生や講師の指導方法を確認し、お子さまが長く通えるか判断できます。
プログラボはほとんどの教室が駅チカ立地のため、親御さんの送り迎え無しで通っている方もいます。すべての校舎で無料体験会を開催中ですので、ぜひ親子でお近くの校舎の体験会へご参加ください。
人気のロボット教室は?
プログラミング教育が必修化された影響もあり、現在多くのロボット教室が開講されています。各教室によって、カリキュラムや教材も異なるため、対象年齢や月謝の他、お子さまが飽きることなく通えるかも確認しておきましょう。各教室の特徴は下記の通りです。詳細情報は、公式サイトをご確認ください。
教室名 | 対象学年 (目安) | 特徴 |
プログラボ | 年長~中学生 | ものづくり×STEAM教育を学び、実社会で役立つ問題解決能力を身に付けます。 |
ヒューマンアカデミー | 年中~ | 創造力を育む学習を通じて、ロボットに関心をもつ未来のエンジニアを育成しています。 |
Crefus(クレファス) | 年長~ | STEM教育を通じ、子供たちの理数系知識と問題解決能力を育てる教育を実践。Kicksコースは年40回、Crefusコースは年42回です。 |
LITALICOコワンダー | 年長~小学3年生 | プログラミングとロボット製作を組み合わせたIT×ものづくり教育を提供。オンライン授業にも対応しています。 |
アーテックエジソンアカデミー | 小学3年生~ | ブロック型パーツを使用しロボット組立とプログラミングの基礎を習得できます。 |
レゴスクール | 年少~ | 遊びを通したSTEAM学習を提供。子どもたちがチームワークで問題を解決するスキルを身に付けます。 |
ロッボクラブ | 小学1年生~ | 英語でのプログラミング学習を通じて、英語に親しみながらロボット製作とプログラミングの基礎を身に付けます。 |
koov | 年中〜中学1年生 | ソニーが提供するプログラミング学習キット。子どもたちの探究心や未来に役立つスキルを育みます。 |
※2024年3月現在の情報です。
初めてロボット製作やプログラミングに触れるお子さまであれば、楽しく学びご家庭の負担も軽減して通えるプログラボがおすすめです。学年やレベルに合わせ、60〜90分と集中して取り組める授業を行っています。入会金や教材費不要で、月謝のみで通学可能です。
小学生・幼児におすすめ!プログラボのロボット教室
プログラボでは、レゴプログラミングを活用し、子どもたちが集中力を持って、飽きることなく楽しみながらロボット制作とプログラミングが身に付く教室です。
入会金や教材費は無料で、月謝のみで学べるのが嬉しいポイント。
「レゴプログラミングを学ばせたいけど教材費が高すぎる」と感じている方におすすめです。ちなみに、プログラボでは休んだ際に同じ週内であれば無料で授業を振り替えられるので、急な用事があっても安心。
「早く次の授業を受けたい!」と、お子さまが思えるロボット教室ですので、プログラミングに興味があれば、男の子、女の子と性別に関係なくぜひご検討ください。
プログラボでは無料体験レッスンを開催していますので、お子様に合うかどうか見極めるためにも、ぜひ実際に足を運んでみてください。
ブロックロボットプログラミングを体験できる東京メトロ・プログラボの教室
東京メトロが運営するプログラボは東京、千葉、神奈川にスクールを開設しており、無料体験授業を開催しています。各教室の詳細、無料体験のお申し込みは詳細をご覧ください。
東京都のロボットプログラミングが体験できる教室
- 晴海校(2024年4月開校):都バス「ほっとプラザはるみ前」より徒歩3分 ※詳細
- 目黒校:東京メトロ南北線・JR山手線・東急目黒線・目黒駅 徒歩3分 ※詳細
- 茗荷谷校:東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅 徒歩1分 ※詳細
- 本郷三丁目校:東京メトロ丸ノ内線 都営大江戸線 本郷三丁目駅 徒歩1分 ※詳細
- 月島校:東京メトロ 有楽町線 月島駅 徒歩2分 ※詳細
- 葛西校:東京メトロ東西線 葛西駅 中央出口(高架下)徒歩2分 ※詳細
- 曳舟校:京成曳舟駅から徒歩1分/東武スカイツリーライン曳舟駅から徒歩3分 ※詳細
- 王子校:東京メトロ南北線 JR京浜東北線 王子駅 徒歩4分 ※詳細
- 赤塚校:東京メトロ有楽町・副都心線 赤塚駅 徒歩2分 ※詳細
- 綾瀬校:東京メトロ千代田線 綾瀬駅東口 徒歩2分 ※詳細
- 東陽町校:東京メトロ東西線東陽町駅 徒歩4分 ※詳細
- 西日暮里校:東京メトロ千代田線 都営日暮里・舎人ライナー 西日暮里駅 徒歩2分 ※詳細
千葉県のロボットプログラミングが体験できる教室
- 津田沼校:JR総武線(東京メトロ東西線直通) 津田沼駅 徒歩3分 ※詳細